外に出るとあちこちで目にするNew Balance(ニューバランス)。
おしゃれなスニーカーやランニングシューズなど、さまざまなスタイルのシューズが出ていますよね。しかも、昔からあるのに廃れる感じが全くしない、常に最先端のトレンドを走り続けているブランドです。
ニューバランスについてすこし調べると、990や574などさまざまなシリーズや番号が出ていることがわかります。なかには1000やら2000もあったりして、どれを買ったらいいかわからないなんて思っていませんか
本稿ではそんなニューバランス初心者さんに向け、誰でもすぐに理解できるニューバランスのラインナップの見分け方をご紹介します。
ニューバランスってどんなブランド?
New Balanceは1906年に米国マサチューセッツ州で誕生したシューズブランドです。
創業者はウィリアム・J・ライリーという人物で、当初は偏平足など身体的な障害を矯正するための矩正用シューズメーカーとして営業していました。世界ではじめてタテ(26cm、27cmなど)だけでなく、足囲というヨコ(現在の3Eや4Eなど)でのサイズラインナップを確立したメーカーで知られ、ニューバランスというブランド名も「新しいバランス感覚をもたらす」ことから来ています。
ニューバランスはその後、1972年にジェームス・S・デービスという人物に買収され、ファッションブランドとしての展開をはじめます。
以後、ニューバランスはそのノウハウを活かし、ランニングシューズからオフロード用、ファッションシーンやタウンユース用など様々なラインナップを展開。英米欧州に加えて、日本やアジアでも広く使用されるようになり、現在の地位を築くこととなりました。
ニューバランスは製造国によっても違いがある?
ニューバランスは製造国によって価格や品質が異なる、他社ではあまり見られないブランドです。
基本的にはハンドメイドで作られるアメリカやイギリス製のものは価値が高く、ラインにより大量製造されるアジア製は安価なものが占めています。つまり、ニューバランスならどれも高いというわけでなく、安価なものも多く流通している、というわけですね。
国内においては当然、アジア製のものが広く扱われています。
USA製(アメリカ製)
USA製のニューバランスはそもそもの人件費が高く、また、ハンドメイドで作られるため高額です。
製品のクオリティが極めて高く、オーダーメイド製のものや最先端のテクノロジーを搭載したシューズも展開しているところが特徴です。特にランニングシューズのパフォーマンスは最高属性に達しており、世界中のランナーやファンから高い支持を受けています。
アジア製
アジア製のモデルは、もっとも安価なモデルです。
製造工場は中国ベトナムのほか日本にもあります。価格は総じて安く、入手性も良いのですが、製品自体の品質や実用性に劣っているわけではありません。背景にある芸術的あるいは工程的なバックボーンを除けば、さほど大差はないと言って良いでしょう。
実用性と価格の両方を達成したモデルが多く、日常使いに最適です。
UK製(イギリス)
UK製は、レザーを使用した高級感の高いシューズが特徴です。
イングランド北西部の工場で製造される製品は、上質な工房製法を駆使しており、新しい製品も高級なものになっています。ブランドや素材を愛するファンに人気です。
ニューバランスの番号の意味と読み方
New Balanceのモデル名は、「アルファベット+番号+アルファベット」で構成で表されます。
少し難しいように感じますが、実のところ「用途や製造国」、「モデルの種類」、「カラー」を簡略化し表記しているに過ぎません。
真ん中の番号については数字が高くなるほど高価格化する傾向にあります。300、500、900が有名で1000や2000などの高級モデルも。たまに1500などに日本限定のものもあります。
もっと細かく言うと色もアルファベット表記されますが、これは見ればわかりますよね。一度にたくさん覚えようとすると大変なので、色については慣れないうちはあまり深く考えず、無視しても差し支えないでしょう。
先頭のアルファベットは用途や製造国
先頭の文字は、そのシューズの用途や製造国を表します。
要するに男性用女性用キッズモデル、などですね。「M」は男性用、「W」が女性用、Uは男女兼用のユニセックス。さらに「K」や「P」などのキッズモデルや「I」で評される幼児モデルがあります。
ほかにライフスタイル用の「L」やランニング用の「R」、ウォーキング用の「W」やトレイル用の「T」などが存在します。
迷ってしまいかねませんので下記にまとめておきましょう。
Mは男性、Wは女性、Uは男女兼用、K・Pはキッズモデル、Iは幼児モデル
Lはライフスタイル用、Rはランニング用、Wはウォーキング用、Tはトレイル用
ただし、これらのアルファベット表記が必ずしも用途を限定するものではない点にはご注意ください。例えば、男性用だからといって男性しか履けないわけではなく、サイズが合うなら女性が履いても差し支えありません。同じようにランニング用のRだからタウンユースで使えないというものではない点にはご注意ください。
もうひとつの意味は「製造国」です。
「C」がアメリカイギリス、「CM」がアジア製となっています。
たまに日本製(JP)表記もあります。
真ん中はモデルラインナップ
番号はモデルシリーズと品番を差しています。
基本的に高くなるほど高価格帯商品となりますが、用途が設定されているケースもあります。例えば「3XX」はエントリーモデル、で「5XX」がオフロード用。
「9XX」はロードモデル、などですね。1000や2000は高級素材や最新テクノロジーを搭載したものとして知られています。モデルラインナップは、製品の価値や人気を最も大きく左右するので後半にて詳細にご紹介します。
末尾のアルファベットは色や材料
末尾の文字は、シューズの色や材料の詳細な情報を提供します。
例えば「GL」はグレー、「BK」はブラックを指し、製品の特徴を表現しています。また、コラボモデルの品番もここに記載されます。
ニューバランスの人気シリーズ・人気モデルをご紹介
ニューバランスの人気シリーズと代表的なモデルをご紹介します。各シリーズには独自の特徴があり、用途やデザインに応じて選ぶことができます。
【500番台】手ごろな価格とおしゃれさを兼ね備えたオフロードモデル
500番台は、オフロードでの使用を想定して開発されたシリーズです。
丸みのあるシルエットと高いグリップ力が特徴で、カジュアルなファッションにも合わせやすいデザインとなっています。
574
574シリーズは、ニューバランスの中でも特に人気の高いモデルです。
手頃な価格とデザイン性が魅力で、耐久性にも優れるモデルです。500番台はオフロードモデルとされていますが、日常使いに適しており、幅広いシーンでの活躍を期待できます。
576
上質なフルレザーを使用した高級感のあるモデルです。
UK製が多く、高価ですが、イギリス紳士さながらの美しいデザインが人気を呼んでいます。ファッション性を重視する方に人気があります。
【900番台】プレミアム感とファッション性を重視したトップクラスの人気を誇るモデル
900番台は、ランニング性能とデザイン性を高い次元で融合させたシリーズです。
高品質な素材と最新のテクノロジーを採用し、プレミアムな履き心地で人気です。後述の1000番、2000番に価格面などで劣りますが、こちらをフラッグシップ(旗艦・一番良いもの)とする意見もあります。
990
「1000点満点中990点」と称されたニューバランスの顔とも言うべき伝説的モデルです。
1982年に誕生して以来、最高の履き心地とパフォーマンスから圧倒的支持を集めています。
CMやウェブ広告でも多く起用され、人気モデルによるプロモーションも。ほとんどが米国製で占められているため、価格も高いのがポイントです。
996
スエードとメッシュの組み合わせで軽量かつ快適な履き心地が特徴的なモデルです。
国内においてはアジア製のものが広く流通しています。機能性に優れながらファッション性も高く、さまざまなスタイルにマッチすることで人気です。また、990シリーズと比べ比較的安価で入手性が良い点も、人気の一因を握っているものと考えられます。
【1000番台】時代ごとの最新技術・機能が搭載された高品質モデル
1000番台は、ニューバランスの技術革新を象徴するフラッグシップシリーズです。
最新のテクノロジーと高品質な素材を採用し、卓越した履き心地と性能を提供します。
1300
あのファッションデザイナーのラルフローレンが「雲の上を歩いているよう」と評したほどの空前の機能美を誇る高級モデルです。
圧倒的に軽快な履き心地に加えて、耐久性と安定感に優れています。長時間の歩行でも快適さを保つため、コレクターはもとよりハードユーザーにも愛されています。
1400
製造コストが非常に高く、後発の1500シリーズよりもあとにリリースされたモデルです。
大きなロゴを中心にしたスタイリッシュなデザイン性を表現しながら、同社の代表的技術を盛り込んだ贅沢なモデルとして知られています。安定感とクッション性がもたらす非常に上質な履き心地は他のアイテムを以って代えがたく、根強い支持を集めています。
1500
1500シリーズは複数のパーツを組み合わせ作られたスリムさが印象的なシューズです。
とはいえ、外見とは裏腹に分厚く上質なクッションと軽快な履き心地、さすが高級モデルと評すべきでしょうか。全体とのバランスを取るため、ブランドロゴを小さめでまとめるなど、細かい配慮も人気です。
ちなみに、1500シリーズは長い間、Made in UKコレクション(イギリス製)として知られていました。しかし35周年特別記念仕様として、2024年冬、純日本産のメイドインジャパン版限定モデル(U1500JP)が登場。商品もですが「JP」の文字もニューバランス的にはレアです。
国産ならではの圧倒的デザイン性と希少性に注目が集まっています。
【2000番台】1000番台を引き継ぐフラッグシップモデル
2000番台は、1000番台の伝統を受け継ぎ、さらに進化させたフラッグシップシリーズです。最新の技術とデザインを融合し、高いパフォーマンスと洗練されたスタイルを提供します。
2002
2010年に登場したモデルです。
上質なヌバックとメッシュ素材を組み合わせた、いかにもアメリカンで重厚なデザインが特徴です。最高技術を集約したハイエンドシューズとして有名で、上質な素材と高いフィット感が特徴で、現在も多くのファンに支持されています。
ニューバランスのシューズは、その履き心地の良さで多くの人々に愛されています。その秘密の一つが、各モデルに採用されている独自のミッドソール技術です。以下に、主なミッドソール技術とその特徴を詳しくご紹介します。
ニューバランスの履き心地の要ミッドソール
雲の上とも評されるニューバランスの履き心地は、上質な素材やデザインに加えて、最新のテクノロジーにより作られたミッドソールが支えています。
ここでは、同社が長年のノウハウを集約し作り出した、数々のミッドソールをご紹介します。
ENCAP(エンキャップ)
ENCAPは、衝撃吸収性の高いEVA素材を、耐久性に優れたポリウレタン素材で包み込んだ構造のミッドソールです。
優れたクッション性と安定性を両立したソールとして知られ、M1300やM996などで採用されています。
C-CAP(シーキャップ)
CAPは、EVA素材を圧縮成型することで、軽量性と高い耐久性を実現したミッドソール技術です。
長期間の使用でも劣化しにくい耐久性を誇り、M576やM996など、多くのモデルに採用されています。
ABZORB(アブゾーブ)
ABZORBは、足の着地時の衝撃をほぼ100%吸収する、ともいわれる高級ミッドソールです。
特にクッション性に優れ、長時間の歩行やランニングでも足への負担を軽減します。当然M1700などの高級モデルに採用されています。
N-ERGY(エナジー)
ERGYは、優れた衝撃吸収性とエネルギーリターン効果を持つ弾性素材で作られたソールです。
高いクッショニング効果に加えて、耐久性も高く、長期間の使用でも性能を維持します。M2002などのモデルに採用されています。
REVLITE(レブライト)
REVLITEは、軽量性、クッション性、耐久性を高い水準で兼ね備えた最強クラスのミッドソール素材です。
従来の素材と比較して約30%の軽量化を実現し、長時間の使用でも疲れにくいのが特徴です。M2040などに採用されています。
自分に合うニューバランスを見つけよう
ニューバランスは、多彩なラインナップと高度な技術力で、多くの人々に愛されています。
タウンユースからオフロード、スポーツと多彩な用途が想定されていますので、ご自身のライフスタイルや用途に合わせて最適な一足を選ぶことが重要です。
ちなみに、ニューバランスのコピー品や海賊版も見られるブランドです。リユース品を買うときは信頼できる店舗選びも重要となってきます。特にオンライン店舗での購入時は、価格と信頼性を両立した店舗での購入をオススメします。
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